離乳食を食べ始めた赤ちゃんは特に不足しがちな鉄分。
「赤ちゃんの離乳食にどんな食材を使えばいいの?」「手軽に鉄分補給ができる食べ物はないの?」
赤ちゃんの鉄分不足に関して、このような疑問をお持ちの方も多いのでは?
意外と食事から鉄分を補うことは難しく、きちんと考慮しなければ鉄分補給ができません。
私も娘の離乳食を始めたときに「鉄分を摂るためにどんな食材を使ったらいいの…?」と悩みました。
この記事ではそんな方に向けて、赤ちゃんの鉄分補給ができる食材をお伝えしています。
そもそも赤ちゃんはなぜ鉄分不足になるのか、鉄分が不足するとどうなってしまうのかなども取り上げていますので、参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの鉄分補給におやつがオススメ!
赤ちゃんの鉄分補給には、市販のおやつを使用することもオススメです。
小さな赤ちゃんの胃では一回にたくさんのご飯を食べることができません。
栄養面を考えてあれもこれもと用意したけど、赤ちゃんが食べてくれないなんてことも…。
ですが、おやつで鉄分補給すれば赤ちゃんもモグモグ食べてくれて、栄養もバッチリ。
市販のおやつには鉄分が多く含まれているものがありますので、それを利用してみましょう。
ここでは、生後6・7ヶ月から食べれる鉄分入りおやつをまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。
商品名 | メーカー | 対象月齢 | 内容量 | 鉄分 (1袋あたり) | 食塩相当量 (1袋あたり) |
---|---|---|---|---|---|
野菜ハイハイン | 亀田製菓 | 7ヶ月頃〜 | 53g(2枚×16個包装) | 0.7mg | 0.01g |
赤ちゃんのおやつ+Ca カルシウム しらす&わかめせんべい4連 | 和光堂 | 7ヶ月頃〜 | 20g(5g×4袋) | 0.73mg | 0.021g |
元気アップカルシウム ひじきせんべい | Pigeon | 6ヶ月頃〜 | 24g(2枚×6袋) | 1.0mg | 0.076g |
赤ちゃんのおやつ+Ca カルシウム ほうれん草と小松菜せんべい | 和光堂 | 7ヶ月頃〜 | 20.4g(2枚×6袋) | 1.0mg | 0.017g |
赤ちゃんのおやつ+Ca カルシウム 小魚せんべい | 和光堂 | 7ヶ月頃〜 | 20.4g(2枚×6袋) | 1mg | 0.018g |
野菜ハイハイン(亀田製菓)
- 対象年齢 :7ヶ月頃から
- 表示内容量:53g(2枚×16個包装)
- 賞味期限 :150日
- 原材料名 :うるち米(国産)、でん粉、砂糖、かぼちゃペースト、ほうれんそうペースト、トマトピューレー、にんじんぺースト、食塩/ピロリン酸鉄
- 鉄分(1袋あたり) :0.7mg
- 食塩相当量(1袋あたり):0.01g
- アレルギー特定原材料等28品目・香料・着色料・保存料不使用
国産米粉100%で作られているハイハインは、ほんのりとしたお米の味わいが楽しめるおやつ。
シュワシュワと溶けるので、歯が生えていない赤ちゃんでも食べやすいのが特徴です。
そんなハイハインの野菜入りバージョンには、鉄分が配合されています。
1袋に0.7mgの鉄分が入っているのに加えて、食塩が少ないのも魅力的。
ハイハインは我が家で一番よく娘に食べさせているおやつです。
赤ちゃんのおやつ+Caカルシウム しらす&わかめせんべい4連(和光堂)
- 対象年齢 :7ヶ月頃から
- 表示内容量:20g(5g×4袋)
- 原材料 :うるち米(国産)、でん粉、砂糖、しらす粉末、わかめ粉末、食塩/炭酸カルシウム、ピロリン酸第二鉄
- 鉄分(1袋あたり) :0.73mg
- 食塩相当量(1袋あたり):0.021g
- アレルギー特定原材料等28品目・香料・着色料・保存料不使用
種類豊富な「赤ちゃんのおやつ+Caカルシウム」シリーズ。
唾液が染みこんで溶けやすいようにお菓子の形状が工夫されているので、安心して食べさせることができます。
そして、カルシウムや鉄、DHAなどの栄養が配合されていて、不足しがちな栄養素を補うためにもピッタリ。
しらす&わかめせんべいは、丸型のおせんべい。しらすとわかめが練り込まれていて、美味しく食べられます。
元気アップカルシウムひじきせんべい(Pigeon)
- 対象年齢 :6ヶ月頃から
- 表示内容量:24g(2枚×6袋)
- 原材料名 :うるち米(国産)、コーンスターチ、砂糖、食塩、ひじき粉末、わかめ粉末/炭酸カルシウム、ピロリン酸第二鉄
- 鉄分(1袋あたり) :1.0mg
- 食塩相当量(1袋あたり):0.076g
- アレルギー特定原材料等28品目・香料・着色料・保存料不使用
赤ちゃんが手づかみ食べがしやすいと大人気なPigeonのおせんべいです。
なんと、たまひよ赤ちゃんグッズ対象2022でおやつ部門の第1位。
ひじき粉末が練り込まれていて、ひじきの香りがほんのりと感じられます。
鉄分を多く摂れる反面、食塩が比較的多い点が気になるかもしれません。
赤ちゃんのおやつ+Caカルシウム ほうれん草と小松菜せんべい(和光堂)
- 対象年齢 :7ヶ月頃から
- 表示内容量:53g(2枚×16個包装)
- 賞味期限 :150日
- 原材料名 :うるち米(国産)、でん粉、砂糖、野菜パウダー(ほうれんそう、こまつな)、食塩/炭酸カルシウム、ピロリン酸第二鉄
- 鉄分(1袋あたり) :1.0mg
- 食塩相当量(1袋あたり):0.017g
- アレルギー特定原材料等28品目・香料・着色料・保存料不使用
またまた和光堂の「赤ちゃんのおやつ+Caカルシウム」シリーズ。
ほうれん草と小松菜せんべいは小判型の持ちやすい形状。
食塩相当量が0.017gと比較的少ないことも嬉しいポイントですね。
ただ、ハイハインと比べると硬めに感じるかもしれません。
赤ちゃんがうまく噛み砕けるようになるまでは、小さく砕いてから食べさせると安心です。
赤ちゃんのおやつ+Caカルシウム 小魚せんべい(和光堂)
- 対象年齢:7ヶ月頃から
- 表示内容量:53g(2枚×16個包装)
- 賞味期限:150日
- 原材料名:うるち米(国産)、でん粉、砂糖、しらす粉末、食塩/炭酸カルシウム、ピロリン酸第二鉄
- 鉄分(1袋あたり):1.0mg
- 食塩相当量(1袋あたり):0.018g
- アレルギー特定原材料等28品目・香料・着色料・保存料不使用
同じく「赤ちゃんのおやつ+Caカルシウム」シリーズ。
小魚せんべいはしらすを練り込んで作られています。
こちらも食塩相当量は0.018と比較的少ない値なので、安心して赤ちゃんに食べさせてあげられますね。
赤ちゃんの鉄分補給に離乳食で使える食材とは?
離乳食で鉄分補給するためには、どのような食材を使用したら良いのでしょうか?
栄養バランスを考えながら日々の離乳食を用意するのは大変。なるべく用意が簡単な食材を使用したいですよね。
そこで、ここでは私がよく使う準備が簡単な食材を中心にまとめてみました。
鉄分が豊富な食材とは?
鉄分には、ヘム鉄と非ヘム鉄の2つの種類があります。この2つは身体への吸収のしやすさが異なり、より吸収しやすい特徴を持つのがヘム鉄です。
ヘム鉄と非ヘム鉄、それぞれで代表的な食材はこの通りです。
ヘム鉄
肉、魚などにはヘム鉄、非ヘム鉄の両方が含まれます。
肉の中でも特に鉄分が多いのは赤身肉やレバーです。
とはいっても、離乳食でレバーを扱うのは下ごしらえが大変ですよね。
なので、私は細かくするのが簡単な牛挽肉をよく利用していました。挽肉を使えば、刻む手間が少ないのでラクできますよ。
また、魚だと回遊魚に鉄分が多く含まれます。カツオやブリなどを旬の時期に食べさせてあげたいですね。
非ヘム鉄
野菜、穀物には非ヘム鉄が多く含まれます。特に多いのは、納豆や豆腐、そして青菜野菜。
非ヘム鉄はそのままだと吸収しにくいのですが、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップします。
ビタミンCが多いフルーツを毎回の離乳食にプラスするだけで、鉄分の吸収も助けてくれますよ。
また、非ヘム鉄は動物性タンパク質と一緒に摂っても吸収率を上げることができます。
肉や魚、乳製品と一緒に摂ると吸収されやすくなるので、さまざまな食品を組み合わせることが大切ですね。
ふりかけやベビーフードも使える!
赤ちゃん用の鉄分を補うための食材を探してみると、様々なものが販売されています。
特に、私が使用しているのは以下の3つ。それぞれのアイテムに関して、詳細を見ていきましょう。
- 育児用ミルク
- 赤ちゃん用ふりかけ
- 丸ごと鶏レバー
育児用ミルク
育児用ミルク、フォローアップミルクにも鉄分が多く含まれています。
例えば、私が使用していた明治ほほえみらくらくキューブだと100mlあたりの鉄分は0.81。
- 明治ほほえみらくらくキューブ(育児用ミルク) :0.81mg/100ml
- 明治ステップらくらくキューブ(フォローアップミルク):1.25mg/100ml
離乳食を作るときに、お湯の代わりにミルクを足すだけで鉄をプラスできます。
育児用ミルクであれば、離乳食初期から安心して使うことができますよ。
赤ちゃん用ふりかけ
ご飯にかけるだけで食べられる、赤ちゃん用ふりかけ。鉄分が配合されているものもあり、とても便利です。
我が家ではPigeonのお野菜ふりかけ(小魚)を使っています。
このふりかけは、1食1.7gあたりの鉄分は1.6mg。1日の必要量の1/3を摂ることができるのです。
ただし、対象年齢は9ヶ月頃から。離乳食初期には使うことができないのが残念な点ですね。
丸ごと鶏レバー
臭みがあるレバーは下処理が必要。鉄分が豊富とはいえ、自宅で調理するには気が進まない方も多いのでは?
そんなレバーを簡単に離乳食に取り入れることができる、ベビーフードがあるのです!
その名も、まるごと鶏レバー。鶏レバーを粉末状にした商品で、離乳食にかけるだけで食べることができます。
再加熱も不要なので、とても簡単に取り入れることができますよ。
丸ごと鶏レバーには臭みがなく、レバーが苦手な私でも食べられて驚きました。
赤ちゃんだけでなく、ご家族の鉄分補給として使うのもオススメです。
赤ちゃんの鉄分不足はいつから?なぜ鉄分を補う必要があるの?
赤ちゃんは、生後6ヶ月頃から鉄分が不足してくることが分かっています。
なぜなら、生後6ヶ月頃になると蓄えていた「貯蔵鉄」を使い切ってしまうから。
赤ちゃんは、胎内にいるときにママから鉄分をもらい、これからの成長に備えた状態で生まれてきます。
そして、生後6ヶ月頃まではその「貯蔵鉄」をつかって成長していくのです。
また、母乳に含まれる鉄分が少ないことも鉄分が不足する理由の一つ。特に母乳で育つ赤ちゃんは鉄分不足に陥りやすいことが分かっています。
このような理由から、特に生後6ヶ月以降は赤ちゃんの鉄分を積極的に補給してあげる必要があるのですね。
赤ちゃんの鉄分が不足すると夜泣きが増える?鉄分の役割と不足した場合の症状とは
そもそも、鉄分とはどんな働きをする栄養素なのでしょうか?
鉄分の役割と、不足した場合の症状について見ていきましょう。
鉄分の役割とは
鉄分の主な役割は、全身に酸素を運ぶこと。
鉄分は赤血球のヘモグロビンの一部となり、酸素と結合。そして酸素を体の隅々まで運んでいきます。
酸素が行き渡ることで、エネルギーを作り出すことができ、体の機能を正常に保つことができるのです。
鉄分不足の症状とは
鉄分が不足すると全身に酸素が行き渡らなくなり、鉄欠乏症貧血になってしまいます。
特に赤ちゃんは体が大きく成長するのに鉄分が必要な時期。不足すると脳への影響が出てしまうとも言われています。
そのため、赤ちゃんの鉄分が不足すると以下のような症状が現れると考えられています。
- 激しく泣いたり、ぐずりやすくなったりする
- 夜泣きする
- 成長、発達が遅れる
赤ちゃんが健やかに成長できるように、しっかりと鉄分を補給してあげたいですね。
まとめ
- おやつで赤ちゃんの鉄分補給をするのもオススメ
- 鉄分が豊富な食材は、赤身肉、魚、豆類、青菜野菜など
- 赤身肉や魚などのヘム鉄は吸収しやすい
- 豆類や青菜野菜などの非ヘム鉄はそのままでは吸収率が低い
- 非ヘム鉄は他の食材と組み合わせて吸収率をアップさせるといい
- 赤ちゃんの鉄分不足は生後6ヶ月頃から特に注意が必要
今回は、赤ちゃんの鉄分不足に関してまとめてみました。
鉄分は赤ちゃんの成長のために大切な栄養素。
鉄分が多い食材の他にも、おやつやベビーフードなどを利用しながら不足しないように気をつけるようにしましょう。
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