土鍋ご飯を急いで炊きたいとき、お米の浸水なしでご飯を炊きたくなってしまいますよね。
浸水なしで土鍋ご飯を炊く場合、水をいつもより少し多めにすると芯が残らずに炊くことができます。
ただ、浸水させた方が土鍋ご飯は圧倒的に美味しい!
0歳の娘がいる私は、早く料理を終えるために土鍋でご飯を炊いています。
時短は大事。でも、美味しさも捨てられない。
土鍋でのご飯炊きを試行錯誤した結果、工夫すれば時短しながらも土鍋ご飯を美味しく炊くことができると分かりました。
この記事では、浸水なしで土鍋ご飯を炊く方法のほかにも、早くお米を浸水させる方法、美味しくご飯炊くための浸水方法などをご紹介します。
土鍋ご飯を浸水なしで炊く場合は水の量を工夫しよう!
「ご飯を炊くのを忘れていた…。浸水30分も待っていられない!」
そんな方は、水の量をいつもより多めにして浸水なしで炊いてみましょう。お米の芯が残らないように炊くことができますよ。
私も『浸水なし・水を多め』で実際に試してみました。すると、かかった時間はたったの30分!
浸水なしにするだけで、半分以上の時間の節約になりました。
では、私が試した浸水なしでご飯を炊く方法を詳しくお伝えしていきますね。
- 土鍋(※無印良品の土釜おこげ(3合)を使用)
- お米(1合)
- 水 (250cc)
- STEP1お米を研ぐ
- STEP2土鍋に研いだお米と水(250cc)を入れる
- STEP3中火で10分火にかける
- STEP4火を止めてコンロから土鍋をおろし、20分蒸らす
水の量をいつもより多めにしてご飯を炊くと、お米の芯が残らずに炊くことができました。
ただ、食べてみると甘味が少なくて「浸水ありの方がやっぱり美味しいなぁ」と感じたのが本音…。
浸水なしの方法で、しっかり火を通してお米の美味しさを引き出すのは難しいのかもしれません。
土鍋ご飯は浸水なしより浸水ありの方が美味しい!
浸水ありと浸水なしで食べ比べてみた結果…、土鍋ご飯は浸水なしよりも浸水ありの方が美味しい!
どうやらその理由は、ご飯を炊く仕組みにあるようです。
どうやってご飯が炊けるのか?
固いお米がふっくらとしたご飯になる秘密は、お米のデンプンを糊化する過程にあります。
糊化とは、お米を水と加熱することによってデンプンが粘り気ある状態になること。
お米の中心部分まで糊化させることができると、ふっくらモチモチのご飯に。
反対にお米の中心まで火が通らず、糊化できないと芯が残ったご飯になってしまうのです。
浸水なしだと糊化が十分にできない
浸水なしでお米を炊くと火が通りにくくなり、十分にお米を糊化できません。
そのため、芯が残ったパサパサとしたご飯になってしまいます。
ところが浸水ありの場合は、お米の中心まで火が通り、しっかりとデンプンを糊化させることができます。
だから浸水ありの場合は、ふっくらモチモチで粘り気のある美味しいご飯になるのです。
土鍋ご飯を炊くときにお湯で浸水すると時短に!
お米を浸水した方が美味しく炊けることが分かりましたが、浸水時間を十分にとれないこともありますよね。
「どうしても早くお米を浸水させたい」こんな時はお湯を使って浸水してみましょう。
お米の浸水スピードは水の温度によって違う
お米の浸水が完了するまでの時間は、使う水の温度によって異なります。
水の温度が高いほど、お米の浸水スピードが速い傾向があるのです。
この原理を利用して、炊飯器では温めて浸水することによって浸水時間を短縮しています。
なので、早くお米を浸水させたい場合はお湯を使ってみましょう。
実際にお湯で浸水させてみると…
炊飯前のお米を40℃くらいのお湯で浸水させてみました。
すると、10分お湯に浸すだけでお米が真っ白に!
水の温度が違うだけで、こんなに吸水スピードが変わるのか…と驚きました。
急いで浸水を終えたいときには助かりますね。
土鍋ご飯を炊くときは浸水を前日からしておくと楽チン!
忙しい朝の食事やお弁当の準備。
「お米を浸水している時間がない…。朝食でも、浸水ありの美味しい土鍋ご飯が食べたい!」
そんなとき、前日にお米を研いで浸水しておくと、朝すぐにご飯を炊くことができますよ。
ですが「そんなに長時間お米を浸水させておいても大丈夫なの?」と思う方も多いのでは?
実は、いくつかのポイントをおさえれば長時間お米を浸水させても大丈夫なのです。
そもそもお米の浸水時間の目安は?
お米の浸水時間は、季節によってこのように目安とされています。
- 夏:30分 ~1時間
- 冬:1時間~2時間
どれくらい浸水させておいても、2時間ほどでお米は飽和状態となります。
ただ、忙しい朝や仕事帰りの夕方にこの浸水時間を待てないこともありますよね。
朝は特に忙しいので、30分でも惜しいと思う方も多いのではないでしょうか。
なので、事前に炊飯をすることが分かっている場合は、あらかじめお米を研いで浸水させておくのがオススメです。
長時間お米を浸水させておくときのポイント
長時間お米を浸水させておくときに気になるのは2つ。水が痛むこと・雑菌が繁殖することです。
これらの問題を防ぐために、以下のポイントをおさえておきましょう。
- 浄水器の水、ミネラルウォーターなどを使う
- 塩を少し入れる
- ラップをかけて冷蔵庫へ入れる
食品総合研究所によると、冷たい水で浸水させるとお米の吸水率が高まり、柔らかく粘り気があるご飯を炊くことができるそうです。
さらに、時間が経ってもご飯の水分が蒸発しづらく、美味しい状態が長時間続くのだとか。
ただ、冷たい水で浸水させる場合はお米の吸水スピードが遅くなってしまうため、長時間浸水させる必要があります。
なので、前日から冷蔵庫で浸水させておく方法は、美味しくご飯を炊くためにも理にかなった方法といえますね。
まとめ
- 浸水なしで炊く場合は、水の量をいつもより少し多めにする
- 土鍋ご飯は浸水なしよりも浸水ありの方が美味しく炊ける
- 40℃のお湯でお米を浸水させると、吸水スピードが上がる
- 前日に浸水させた状態で冷蔵庫へ入れておけば、朝起きてすぐに美味しくご飯を炊ける
今回は土鍋ご飯の浸水方法についてまとめてみました。
お米の浸水は時間がかかりますが、美味しくご飯を炊くには必須。
私も以前は「お米の浸水はめんどくさいなぁ」と思っていましたが、調べてみるとラクできる方法があることが分かりました。
みなさんも今回お伝えした方法を試して、美味しい土鍋ご飯を炊いてみてくださいね。
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