「牛乳と乳飲料を間違って買っていた…」
「牛乳と乳飲料って違うの?」
「乳飲料って何?」
牛乳だと思ったら乳飲料を間違って買ってきてしまったことありませんか?
私も最近、牛乳を買おうと思って一番安い商品を購入したところ、帰ってきてから気づいたんです。
よくみたら、牛乳じゃなくて「乳飲料」って書いてある~!!!え…ちがうの?
思わず間違えてしまった経験から、どうしても気になって調べてしまいました。
牛乳と乳飲料、実は全然違う商品なんですよね。
今回は、牛乳と乳飲料の違い、そして見分け方をご紹介します。
牛乳と乳飲料を混同することなく、スマートな買い物ができるように参考にしてみてくださいね。
乳飲料と牛乳を間違えた!?違いとは
乳飲料と牛乳、パッケージがよく似ていて間違いやすいんですよね^^;
でも商品として何が違うのかよくわかっていない…そんな人も多いのでは?(私もです!笑)
ここでは、牛乳の種類や違いについてまとめてみました。
一般的な牛乳は6種類ある
牛乳パッケージの「種類別」には、主に以下の6つが記載されています。
種類 | 生乳割合 | 乳脂肪分 | 無脂乳固形分 |
---|---|---|---|
【牛乳】 | 100% | 3%以上 | 8%以上 |
【成分調整牛乳】 | 100% | 1.5%以上 | 8%以上 |
【低脂肪牛乳】 | 100% | 0.5%以上1.5%以下 | 8%以上 |
【無脂肪牛乳】 | 100% | 0.5%未満 | 8%以上 |
【加工乳】 | – | 8%以上 | – |
【乳飲料】 | – | 乳脂肪分と無脂乳固形分をあわせた、 乳固形分が3.0%以上 |
成分によって大きく分けるとこんなかんじ。
- 生乳のみ
→「牛乳」
→「成分調整牛乳」
→「低脂肪牛乳」
→「無脂肪牛乳」 - 生乳+乳製品
→「加工乳」 - 生乳+乳製品+乳製品以外
→「乳飲料」
牛乳の種類について詳しくみていきましょう。
牛乳
牛から絞ったままの乳(生乳)を加熱殺菌したもの。
水や他の原材料を混ぜたり、取り除いたりしないものをさします。
成分無調整牛乳、ということですね。
成分調整牛乳
牛から絞ったままの乳から、水分や乳脂肪分、ミネラルなどを一部取り除いて調整したもの。
低脂肪牛乳
牛から絞ったままの乳から、乳脂肪分を取り除いたもの。
水や他の原料を加えず、乳脂肪分以外の成分は牛乳と同じです。
無脂肪牛乳
牛から絞ったままの乳から、乳脂肪分をほとんど取り除いたもの。
水や他の原料を加えず、乳脂肪分以外の成分は牛乳と同じです。
加工乳
牛から絞ったままの乳に、乳製品(バターや脱脂粉乳など)や水を加えて加工されたもの。
乳飲料
乳製品に、乳製品以外の原材料を加えたもの。
乳飲料には、主に3つのタイプの商品があります。
- 栄養強化タイプ:カルシウムやビタミン、鉄分などがプラスされた栄養摂取を目的とする商品
- 嗜好タイプ :コーヒー、果汁、香料、甘みなどをプラスしたジュースのような商品
- 乳糖分解タイプ:乳糖を酵素で分解した商品
いちばん商品の幅が広いのが乳飲料。
栄養強化タイプや乳糖分解タイプの乳飲料では、牛乳とよく似ている商品が多くあります。
乳飲料と牛乳【栄養成分が違う】
乳飲料と牛乳では栄養成分がどのように違ってくるのか、調べてみました。
牛乳の栄養成分はどのメーカーを見てもほぼ同じなので、ここでは明治「おいしい牛乳」を取り上げています。
乳飲料はスーパーでもよく見かける、雪印メグミルク、森永、明治の商品をまとめてみました。
◆栄養成分表示(200mlあたり)
【牛乳】 おいしい牛乳 | 【乳】 特濃 | 【乳】 あじわい便り | 【乳】 TANPACTミルク | 【乳】 毎日骨太 | 【乳】 すっきりCa鉄 | |
---|---|---|---|---|---|---|
エネルギー | 137kcal | 149kcal | 91kcal | 91kcal | 97kcal | 75kcal |
タンパク質 | 6.8g | 6.0g | 4.6g | 10.0g | 6.0g | 6.0g |
脂質 | 7.8g | 9.1g | 3.8g | 2.8g | 3.9g | 1.2g |
炭水化物 | 9.9g | 10.7g | 9.7g | 6.4g | 9.5g | 10.1g |
食塩相当量 | 0.22g | 0.24g | 0.16g | 0.25g | 0.21g | 0.25g |
カルシウム | 227mg | 227mg | 161mg | 312mg | 340mg | 340mg |
鉄 | ー | ー | ー | 3.4mg | ー | 3.4g |
ビタミンB12 | ー | ー | ー | ー | ー | 1.2μg |
ビタミンD | ー | 1.4μg | ー | ー | 2.75μg | 2.75μg |
葉酸 | ー | ー | ー | ー | ー | 120μg |
この中で栄養強化タイプ乳飲料は、明治「TANPACTミルク」、雪印「毎日骨太」、雪印「すっきりCa鉄」の3つ。
比較するとカルシウムやタンパク質の値が高かったり、鉄や葉酸、ビタミンがプラスされていることが分かります。
また、嗜好タイプ乳飲料は、雪印「特濃」、森永「あじわい便り」の2つ。
雪印「特濃」は、牛乳と栄養成分を比較するとほぼ同じ値。ビタミンDがプラスされているのが特徴的です。
そして、森永「あじわい便り」は牛乳と比べると、エネルギーからカルシウムまで全ての値が低め。
牛乳に似ていても、栄養成分が商品によってかなり違いますね!
乳飲料と牛乳【値段が違う】
牛乳と比べて乳飲料の値段は安い!
だからスーパーで間違って買ってしまうんですよね^^;
牛乳の価格は、乳脂肪分の割合が低いほど安くなる傾向があります。
その理由は、牛乳から取り除いた乳脂肪分がバターや生クリームの原料になるから。
だから低脂肪乳や乳飲料は、生乳100%の牛乳とくらべて安いんですね~。
ちなみに、乳脂肪分4.3%の「特濃」と乳脂肪分1.8%の「あじわい便り」を比べてみました。
- 雪印「特濃」 :乳脂肪分4.3%
→ 268円 - 森永「あじわい便り」:乳脂肪分1.8%
→ 193円
Amazonのライフで値段をみてみると、「特濃」は268円、「あじわい便り」は193円。
あじわい便りってどこでもいつでもホントに安い!
乳飲料と牛乳【味が違う】
乳飲料と牛乳では、味が異なるという声も多く見かけます。
- 乳飲料は味が薄い
- 牛乳のほうがコクがある
- 乳飲料はまずい…
この味の違いは、乳脂肪分の割合から主にきているようです。
一般的に、乳脂肪分が高くなると牛乳の味が濃くなり、コクを強く感じられるようになります。
逆に乳脂肪分が低くなると、さっぱりとしたあっさり目の味に。
乳脂肪分の割合が低い乳飲料では、牛乳と比べて味が薄く感じられる傾向があるようです。
ちなみに、間違えて乳飲料を買ってきた私は味の違いをあまり感じませんでしたが…^^;
乳飲料と牛乳の見分け方とは
乳飲料と牛乳を見分けるには、パックをよく見ること!
スーパーでは同じ棚に並んでいて、そっくりな見た目をしているので間違いやすいですよね。
ですが、パックの以下のような特徴を見つけられれば、牛乳を間違うことがなさそうです♫
- パックの最上部にへこみがある
- 商品名に「牛乳」と入っている
- 種類別「牛乳」と記載がある
生乳100%の牛乳には、パックの上部分にへこみがあります。
目が不自由な人でも触っただけで牛乳か分かるように、という理由でくぼみをつけているそうです。
また、種類別「牛乳」の商品だけが、商品名として「牛乳」を入れることが許されています。
そのため、商品名として大きく「牛乳」の記載があるかどうかも、見分けるポイントの一つですね。
このようなパックのへこみや「牛乳」の文字をよく探すと、乳飲料と牛乳を間違えることを減らせそうです^^
乳飲料と牛乳を間違えて、フルーチェが作れない!
フルーチェって、乳飲料ではうまく固まってくれないんですよね (ノД`)
ハウス食品公式HPによると、フルーチェを美味しく作るには種類別「牛乳」がベストなのだとか。
フルーチェは、牛乳のカルシウムの量によって固まり方が違います。
- カルシウム約227mg /200ml
→ ぷるんと固まる - カルシウム約109mg /200ml
→ さらさらと固まらない - カルシウム約680mg /200ml
→ もろもろして固まらない
一番よく固まるのは、200mlあたりのカルシウムが約227mgの牛乳。
種類別「加工乳」「乳飲料」「豆乳」「スキムミルク」ではカルシウムの量が少なくて固まりにくいので、要注意ですね。
もし乳飲料でフルーチェを作るなら、冷凍するとアイス風ですがプルプルに固めることができますよ♫
まとめ
- 牛乳は、牛から絞った生の乳(生乳)を殺菌したもの
- 乳飲料とは、生乳に乳製品以外のものもプラスしたもの
- 乳飲料と牛乳は、栄養成分や味、値段が異なる
- 牛乳を見分けるには、パックをよく見ること
- 乳飲料ではフルーチェが固まらないので要注意
牛乳と乳飲料はよ~く似ているので、間違えてやすいもの。
牛乳はそのまま乳牛から搾り取ったもので、乳飲料は加工された製品でした。
乳飲料ではなく牛乳がほしいときには、パッケージをよく見て「へこみがあるか」「牛乳と書いてあるか」を確認すると確実です♫
これで間違えずに正しい商品を手に入れることができるはず!
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