「はちみつが固まってしまったけど、どうやって元の状態に復活させたらいいの?」
寒い季節になるとよく見る、白くカチカチに固まったはちみつ…。
いざ使おうとしても、そのままでは使いづらくて困りますよね。
先日、我が家でも久しぶりに蓋を開けてみたら、はちみつが白く固まっていました…。
捨てるのも勿体ないけれど、そもそも食べても大丈夫なんだろうか…?
そこで調査してみると、はちみつが固まっても品質には問題がないとのこと。
そして、トロトロなはちみつへ復活させるには、いくつかの方法があることが分かりました。
この記事では、固まったはちみつの復活方法、固まる理由、固まらないように保存する方法をご紹介します。
はちみつが固まって困っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
はちみつが固まってしまっても復活できる⁉︎溶かし方とは?
固まったはちみつも食べられるとはいえ、やはりトロトロな状態が使いやすく舌触りも良い!
ここでは、固まった蜂蜜の溶かし方を4つご紹介します。
溶かし方①温せんする
湯せんで溶かす方法は、固まったはちみつをムラなく溶かすことができます。
時間と手間が少しかかりますが、キレイにはちみつを溶かしたいというときにはオススメ。
- はちみつ
- 鍋
- 水
- STEP1はちみつの蓋を開けて、容器ごと鍋に入れる
※一部だけ溶かしたい場合は、ボウルなどにはちみつを移して鍋に入れる
- STEP2はちみつと同じ高さまで水を入れる
- STEP3弱火で加熱し、沸騰する前に火を止める
※50度くらいの温度がベスト
- STEP4はちみつが溶けてきたら、はちみつをかき混ぜる
- STEP5はちみつが溶けるまで手順の3、4を繰り返す
- STEP6はちみつが完全に溶けたら、常温でゆっくりと冷ます
はちみつを加熱するときは、50度くらいの温度に保つようにしましょう。
なぜなら、はちみつに含まれるビタミンなどは、60度以上になると壊れてしまうと言われているから。
はちみつの栄養素をしっかり摂取するためには、高温にしすぎないよう注意が必要です。
また、容器ごとはちみつを溶かすときは、全てキレイに溶かすようにしましょう。
せっかく固まったはちみつを復活させても、固まりが残っていると、再びはちみつが固まりやすくなってしまいます。
ムラなく全て溶かすようにすると、はちみつが再び固まるのを防ぐことができますよ。
溶かし方②電子レンジを使う
固まったはちみつを、なるべく早く溶かしたいときは電子レンジを使う方法がピッタリ。
少量だけ溶かしたいときにも便利な方法です。
はちみつの栄養素を保つために、加熱を長時間しないようにするのがポイント。
- はちみつ
- 電子レンジ
- 耐熱皿
- STEP1耐熱皿に移したはちみつを電子レンジへ入れる
※はちみつは容器に入ったままでもOK
※容器に入れたまま温めるときは、必ず蓋を開ける - STEP2500wで10秒温める
- STEP3溶けていない場合は10秒ずつ追加して加熱する
溶かし方③使い捨てカイロを使う
容器のままはちみつを溶かしたいときは、使い捨てカイロを使うと便利です。
こちらも時間はかかりますが、放置するだけで固まったはちみつを復活させることができます。
- はちみつ
- 使い捨てカイロ
- タオル2枚
- STEP1はちみつが入った容器をタオルで包む
- STEP21の上から、使い捨てカイロを貼る
- STEP32の上からもう一度、布巾で包む
※50度くらいの温度がベスト
- STEP4ムラをなくすため、数時間後はちみつの容器をひっくり返す
溶かし方④ヨーグルトメーカーを使う
ヨーグルトメーカーの温度設定機能は、固まったはちみつを溶かすための温度維持にピッタリ。
ヨーグルトを作る時の適正温度は、40度ほど。
そのため、ヨーグルトメーカーを使えば、固まったはちみつを加熱しすぎずに復活させることができます。
用意するもの
- はちみつ
- ヨーグルトメーカー
- STEP1ヨーグルトメーカーを40度に設定する
- STEP2ヨーグルトメーカーに、はちみつを容器のまま入れる
- STEP330分くらいしたら、溶けているか様子を見る
- STEP4溶けていなければ追加して加熱する
はちみつが固まるのはなぜ?結晶化が起こりやすい理由
日本養蜂協会によると、はちみつが白く固まってしまうのは、はちみつに含まれているブドウ糖が結晶化するためとのこと。
ブドウ糖はさまざまな保存環境によって、結晶化が起こりやすい成分です。
そのため、このブドウ糖が多く含まれているはちみつは特に固まりやすい傾向に。
ここでは、はちみつが固まる3つの原因について、詳しくみていきましょう。
固まる理由①温度環境|はちみつは低温だと固まる
はちみつは15度~16度以下になると結晶化が起こると言われています。
中でも最も結晶化しやすいのは、13度~14度くらいの温度。
冷蔵庫で保存したり、冬の寒いお部屋に置いておくと固まりやすくなるのです。
また、はちみつは寒暖差によっても結晶化がすすみやすくなると言われています。
温かい暖房の近くに置いてあったはちみつを、急に冷蔵庫へ入れたりすると、はちみつが固まる原因に。
はちみつの保管場所の温度には注意が必要です。
固まる理由②振動|はちみつは衝撃で固まる
はちみつは振動や衝撃によって、結晶化が起こりやすくなります。
固まって出てきづらいからと、はちみつを振ってしまうのは逆効果。
扉の開け閉めによる振動でも固まりやすくなるので、冷蔵庫やよく使う棚などもNGです。
固まる理由③成分|はちみつにブドウ糖が多いほど固まる
はちみつの主成分は、ブドウ糖・果糖・水分。蜜源となる花の違いによってこれらの比率も異なります。
その中でもブドウ糖は、先ほどもお伝えした通り、温度変化や振動などの影響によって結晶化しやすい成分。
そのため、はちみつに含まれるブドウ糖が多いほど、結晶化が起こりやすいと言われているのです。
果糖が多いはちみつと、ブドウ糖が多いはちみつは以下の通り。
- 果糖が多く固まりにくいはちみつ :アカシヤ、りんご、レンゲ、ラズベリーなど
- ブドウ糖が多く固まりやすいはちみつ:ナタネ、クローバー、うど、ひまわりなど
また、糖分を添加されたものや、はちみつの中の花粉を取り除かれたものなど、後から手が加わっているはちみつは結晶化しづらい傾向にあります。
はちみつが固まるのは本物の証と言われるのは、ここに理由があるのですね。
はちみつが固まるのを防ぐ保存方法とは?
はちみつが固まらないように保存するためには、以下のような環境で保存するのがオススメ。
- 直射日光が当たらないところ
- 16度以上を保つことができるところ
- 湿度が低いところ
- 振動が伝わらないところ
先ほどもお伝えした通り、冷蔵庫や開け閉めの多い戸棚の中は、はちみつが固まりやすくなるのでNGです。
また、はちみつの結晶化を防ぐためには、冷凍してしまうのも一つの方法。
はちみつの結晶化は、マイナス18度以下の温度では起こりにくくなります。
一般的な冷凍庫の温度は、マイナス18度前後。
なので、はちみつを冷凍庫に入れておけば、白く固まるのを防ぐことができるのです。
冷凍庫に入れてしまうと、はちみつがカチカチに固まるのでは…?
はちみつは糖度が高く水分が少ないので、冷凍庫に入れてもカチカチには凍りません。
普通のはちみつと比べると少し固く変化しますが、常温ですぐにトロトロとしたはちみつに戻ります。
まとめ
- はちみつが固まっていても、トロトロな状態に復活させることができる
- 固まったはちみつの復活方法を4つ紹介
- 湯せんする
- 電子レンジを使う
- 使い捨てカイロを使う
- ヨーグルトメーカーを使う
- はちみつが固まるのは、ブドウ糖の結晶化が原因
- 低温な場所や振動が伝わりやすい環境、ブドウ糖を多く含むはちみつなどは固まりやすい
- はちみつが固まらないようにするには、保存環境に注意が必要
今回は、固まったはちみつの復活方法についてまとめてみました。
はちみつが固まるといえば、さむ~い季節。
しかし、はちみつが固まる原因は温度だけではありません。
今回ご紹介した、溶かし方、固まらないように保存する方法などぜひ参考にしてみてくださいね。
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