「ココアの効果は?」「ココアを飲むと体に良いの?」
この記事では、ココアに関するこんな疑問にお答えします!
肌寒くなってくると恋しくなるココア。一口飲むだけで、心も身体もホッと温まりますよね。
そんなココアの効果についてふと疑問に思い、調べて見ました。
すると、ココアには健康効果が驚くほどたくさんあることが分かったのです!
そこで今回は、ココアに含まれる栄養素、効果、効果的に飲む方法などをご紹介します。
ココアの効果を理解して、健康のために役立てましょう!
ココアには多くの効果が期待できる!含まれる栄養素とは?
ココアとは、カカオ豆をすりつぶした「カカオマス」を加工したもの。
カカオマスからカカオバターという脂肪分を取り除いたものがココアパウダーになります。
このカカオ豆を原料とするココアには、含まれる栄養素がとても豊富。体に嬉しい多くの効果を期待することができるのです。
では、ココアに含まれる栄養素を一つずつ見ていきましょう。
リグニン
リグニンとは腸内環境を整えてくれる食物繊維の一つ。水に溶けにくい性質をもつ不溶性食物繊維です。
強い酸やアルカリに強いため、リグニンは腸内でも分解されません。
胃や腸で水分を吸収してふくらみ、便のカサを増やすことによって腸の働きを活発にしてくれます。
そのため、便秘改善のほかにも大腸癌の予防、生活習慣病予防、ダイエットなどの効果も期待ができる成分です。
カカオポリフェノール
ポリフェノールは苦味や色素の成分。そして、活性化しすぎた酸素を取り除いたり、働きを抑えたりする抗酸化物質の一つです。
ポリフェノールの抗酸化作用には、さまざまな病気の予防などが期待できます。
- 肝機能を健康に保つ
- 血糖値の急上昇を防ぐ
- 動脈硬化の予防
また、ポリフェノールには美肌へ導いてくれる作用もあります。
シミやソバカスなどの肌トラブルの原因は、紫外線によって発生した活性酸素。
ポリフェノールの抗酸化作用によってその活性酸素を取り除き、美肌を保ってくれるのです。
テオブロミン
テオブロミンも、カカオ豆の苦味成分。血行促進や気管支拡張などの効果を発揮するため、治療薬としても使われていました。
そんなテオブロミンは、脳内物質にも作用すると言われています。
その脳内物質とは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニン。
テオブロミンがセロトニンの働きを助けるため、リラックス効果や食欲抑制、自律神経の調整などの効果が期待できます。
鉄やカルシウムなどのミネラル類
ココアには、多くのミネラルが含まれています。
これらのミネラルは互いに助け合って働きます。
例えば、マグネシウムとカルシウムが一緒に骨やはを作ったり、銅が鉄の吸収を助けたりするなど…。
ココアには多くのミネラルが含まれているため、これらのミネラルをバランスよく補うことができます。
ココアの効果効能とは?
マグカップ一杯にたくさんの栄養素が含まれているココア。
健康を維持したいのなら飲まなければ損!その効果効能の数も驚くほどと言われています。
数ある健康効果のうち、ここでは私が気になった3つの効果について詳しくまとめてみました。
それでは、ココアの効果効能に関して具体的に探ってみましょう!
ココアの効果①白髪予防
まず一つ目は白髪予防の効果。ココアには、若々しい髪を保つという嬉しい効果を期待できるのです!
そもそも白髪が生まれてしまう理由は、毛髪に色をつけるメラニン色素が作られなくなってしまうこと。
では、なぜメラニン色素が作られなくなってしまうのでしょうか?その原因は、主に以下の4つが考えられています。
- 老化
- 精神的なストレス
- 貧血
- 遺伝的な要因
これらのうち、加齢、ストレス、貧血に関してはココアで対策ができると言われています。
では、それぞれの原因に対してココアがどのように働くのか、具体的に見ていきましょう。
ココアのカカオポリフェノールが老化対策に
カカオポリフェノールは、アンチエイジングにも効果があるとされています。
先ほどもご紹介したように、ポリフェノールは抗酸化物質の一つ。
そのため、活性酸素の働きをおさえる抗酸化作用によって、ポリフェノールが頭皮細胞の老化を防いでくれます。
ココアのテオブロミンがストレス対策に
白髪と深い繋がりがあるとされているストレス。
「白髪がいつの間にか増えている!?最近は仕事が忙しかったから…」なんて思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
そんな方は、ココアを飲んでほっと一息つきましょう。
ココアに含まれるテオブロミンは、脳内物質のセロトニンに作用することが分かっています。
セロトニンとは、心のバランスを整えてリラックスを促す物質。
そのため、ココアを飲むとストレス解消へとつながり、白髪の原因を減らすことができるでしょう。
ココアのミネラルが貧血対策に
貧血を防ぐことで頭皮に十分な酸素がいきわたり、白髪改善へとつながります。
貧血対策には、ミネラルが豊富なココアがとても効果的。ココアには、鉄だけではなく銅もたっぷりと含まれています。
実は、貧血を予防するためには鉄だけでは不十分。銅もしっかり摂る必要があります。
なぜなら、銅には鉄のはたらきを助ける役割があるから。
ヘモグロビンは鉄を材料としてつくられますが、鉄だけではヘモグロビンをつくることはできません。
銅のサポートによって、鉄からヘモグロビンをつくり出すことができるのです。
そのため、貧血対策には鉄とともに銅の補うことも大切。
どちらも豊富に含まれているココアならしっかり貧血対策をすることができ、白髪予防ができますよ。
ココアの効果②睡眠の質を高める
ココアには、睡眠の質を高める効果を期待できます。
その秘密はココアに含まれるテオブロミン。先ほどもお伝えしたとおり、テオブロミンには自律神経を調整する働きがあります。
自律神経のバランスが乱れていると、うまく寝付けなかったり、睡眠中に何度も起きてしまったりなんてことも…。
ですが、自律神経を安定させれば、このような睡眠トラブルを改善することができます。
睡眠の質を高めたいときは、ココアを眠る1~2時間前に飲むのがオススメ。
ココアの効果③ダイエット
なんと、ダイエット効果まで期待ができるというココア。
ココアに含まれている成分には、脂肪を燃焼してくれたり、痩せやすい体質へ改善してくれたりする働きがあると分かってきたのです。
では、ダイエットに関する効果について詳しく見ていきましょう。
ココアのカカオポリフェノールが肥満予防に
カカオポリフェノールには、「痩せホルモン」の分泌をうながす働きがあると考えられています。
「痩せホルモン」とは、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモンのこと。
このホルモン、なんと、糖や脂肪の消費を助けてくれるダイエットの救世主なのです!
アディポネクチンが活性化すると、脂肪が蓄積するのを防いでくれることが分かっています。
そのため、カカオポリフェノールを摂ることが痩せやすい体質への改善へとつながるのです。
ココアのカカオポリフェノールがむくみを改善
むくみを放置しておくと、皮下脂肪のかたまりであるセルライトの原因となることもあります。
一度できてしまったセルライトを消すのは一苦労。むくみ対策をしっかりしておくと予防につながります。
そこで注目したいのが、ココアのむくみを改善させる効果。
ココアに含まれるカカオポリフェノールには、血管を広げて血流を促進させる働きがあります。
そのため、むくみの改善だけではなく、冷え性の改善にも効果的です。
ココアのリグニンが腸内環境を改善
便秘はダイエットにとって大敵です!便が排出されにくい状態が続くと、便に含まれる脂肪や糖が体内へ再吸収されてしまうと考えられています。
そのため、ダイエットしたいのなら便秘は改善させるべき。
ココアに含まれるリグニンには、腸の活動を活発にさせる働きがあります。
便秘を改善させれば、胃腸の働きも良くなって代謝機能がアップ。さらにダイエットに嬉しい効果が期待できますよ。
ココアの効果的な飲み方とは?
多くの効果効能がココアにはあることが分かりましたが、せっかくならその効果を最大限に利用したいですよね。
ここでは、ココアを効果的に飲むためのポイントについてお伝えします。
ココアの種類は純ココアがオススメ
ココアには調整ココアと純ココア(ピュアココア)の2種類があります。
- 調整ココア:ココアパウダーに砂糖や脱脂粉乳などを混ぜたもの
- 純ココア :ココアパウダーのみ
健康のために飲むのであれば、純ココアが断然オススメ!
調整ココアには砂糖や脱脂粉乳が混ざっているため、糖質やカロリーが高めです。そのため、ダイエット中の方には不向きでしょう。
また、純ココアの方がポリフェノールの量が多いことが分かっています。
このような理由から、身体のために取り入れるのであれば、純ココアがオススメです。
寝る前のココアは飲み過ぎ注意
眠る前のココアは飲みすぎないようにしましょう。
ココアにはわずかにカフェインが含まれています。その量は、コーヒーやお茶などと比べたらはるかに少ない量。
ですが、飲みすぎるとカフェインによって寝付けなくなるかもしれません。
特に、カフェインに敏感な方は寝る前は避けるようにしましょう。
ココアのおすすめレシピ
ココアをさらに美味しく飲むためのレシピをご紹介します。
プラスαの食品を加えるだけで、ココアをより一層美味しく飲むことができますよ。
ジンジャーココア
まずご紹介するのは、ジンジャーココア。ジンジャーをココアに加えることで、身体がますます温まります。
肌寒い日や、体調を崩しているときなどにイチオシです。
- 生姜すりおろし…小さじ1/2
- 牛乳…300ml
- ココア…大さじ2
- STEP1鍋に牛乳と生姜すりおろしを入れて温める
※生姜チューブでもおいしく作れます○
- STEP2マグカップ2つに、それぞれココア大さじ1ずつ入れる
- STEP31の生姜ミルクをマグカップに半量ずつ加えて、良く混ぜたら完成
チーズココア
実は、クリームチーズとココアの相性もバツグン。
チーズのコクがココアに加わるととても美味しくなります。
純ココアを使用する場合は、お好みでメープルシロップやマシュマロを加えてもGOOD!
- クリームチーズ…40g
- ココア…大さじ2
- 牛乳…180ml
- STEP1クリームチーズに牛乳を大さじ2かけて、レンジで20秒加熱する
- STEP2クリームチーズにココアを加えて混ぜる
※ココアがダマにならないように、よく混ぜる
- STEP3牛乳をレンジで温めて2を加えて混ぜたら完成
甘酒ホットココア
甘味のない純ココアでも、麹甘酒を少し入れるだけでとても飲みやすくなりますよ。
麹甘酒はすっきりとした甘さのため、甘味を加えても後味もあっさり。
さらに、麹甘酒には身体を温める効果も期待できます。ココアと麹甘酒のW効果で、身体もポカポカになりますよ。
- 麹甘酒…150g
- 牛乳…120ml
- 純ココア…大さじ2
- 塩…少々
- STEP1鍋にココアと麹甘酒を少量ずつ加えながらよく練る
※ココアがダマにならないように、よく混ぜる
- STEP2ココアが溶けたら、牛乳を入れて中火で加熱する
- STEP3沸騰しないように温めて、塩を加えたら完成
まとめ
- ココアは栄養素が豊富な食品のため、多くの健康効果が期待できる
- ココアに含まれる栄養素は主にリグニン、カカオポリフェノール、テオブロミン、ミネラル類など
- ココアには白髪予防や睡眠の質の改善、ダイエット効果なども期待できる
- 健康のために取り入れるのなら純ココアがオススメ
- ココアにもカフェインが少量含まれるため、人によっては注意
- ココアにプラスαの食品を加えると、さらに美味しく飲める
今回は、ココアの健康効果や栄養素についてまとめてみました。
肌寒くなってくると飲みたくなるココア。飲んでホッと一息つくと、身体も心も温まりますよね。
そんなココアには、身体を温める以外にも多くの健康効果があります。
ココア一杯を日々の習慣にしてみてはいかがでしょうか?
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